40歳からの新しい体験

2015年11月から約1年間の旅の記録とその後、初めての経験を記録

パリ とけてたケーキに涙

2年ぶりの海外旅から帰ってきて一週間。パリはやっぱりパリで、思った以上によかった。

 

 

はじめてのパリ滞在で楽しみにしていたことのひとつ。

 

それは、スイーツ。いかにもおフランスな感じのケーキがたべたーい。そう思ってたのだった。

 

甘いものが好きな自分はケーキケーキといいつつ、旅の終盤にかかってもそれらしいものを口にしていなかったのに気づいたのである。

時差によるものか、歩きすぎて疲れてか、滞在中それほどお腹が空かず、それも旅にではじめるとお腹の調子が悪く、便秘でお腹が張ってしまうからか。

 

食べそびれた!そう思ったときには、すでに最終日。

チェックアウトを済ませ、荷物をホテルに預け、最後のパリの街を散々散策した後、ホテルに荷物をとりに向かったときだった。

 

街を歩いているとおしゃれなパティスリーの前を何度も通りすぎ、でも、あまり多すぎず、清楚にケースに並んでいるケーキを見てると、日本のものとはかなり違う代物に見えてきて、なかなか買いたいというきにもならなくまたあとで、またあとでを繰り返していた自分がバカだった。

 

そのパティスリーはホテルを出てすぐ。

ツマがどうしてもひとつ食べさせたかったようで、ぐずぐずしていた自分をつれこみました。

なんと小さい店。パティシエ見習いのようなイケメンさんがひとりで客の相手を忙しそうにし、ひょこっと入ってきたアジア人夫婦を横目に手際よくケーキを箱につめてお客さんに渡してて、なんとも感じのいい店。

 

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 悩むほどのケーキの種類はなく、2つ適当に。(写真の手前2つ)

どれも一つ6ユーロと高め。

灰色のケーキと片面ミルフィーユみたいなもの。

前者はバニラのもじ、後者はレモンが入っているというのだけはわかったけれど、詳細は不明。

 

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この店、箱が白地に青の模様でなかなかのセンス。

このデザイン好きだぁ。

 

買ったはいいけれど、日本のように保冷剤を入れてくれるわけでもなく、不安。でも、お腹がすいていないし、食べるところがないので、空港の椅子で食べようということになり、そのまま手持ちで空港に向かったのだった。

 

ケーキを買って、ホテルから荷物を受け取って、空港行きのバスのある駅まで歩いて、バスを待って、空港について、、、、かれこれ、3時間。

 

ついに箱を開けるときが!!!!

 

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……… 溶けてる

 

この週、パリは例年と違って気温高め、10月だというのに日中25℃越え、半袖の陽気。

とけるわけだ。ああーーーなんということだ。

 

空港へ向かうバスでこのパティスリーについて調べていたら、なんと、有名シェフのお店でパリには3店舗あるらしく、特に灰色のケーキはかなり人気らしいことに。(箱の名前をググってみて〜)

日本に帰ってきてからみたテレビの番組でもこのケーキがちらっと登場していたので、おしいことをしたと夫婦で臍をかんだのだった。

 

本来の形を失っても、どこか色使いが美しいこのケーキ。箱の模様とシンクロしているぅーーー!さっすがーと心の中で密かに思いながら、食べてみることに。

空港の誰も並んでいないチェックインカウンターの近くの椅子で、スーツケースからスプーンを取り出し(旅の必需品)、溶けたケーキ、液体を口に運びました。

 

とけてもうまい。食べたことない味(と食感)!

ケーキを食べてるのではなく、味見で指突っ込んでクリームを舐めている感が強く満足感は全くなく、どちらかというと惨めな気分が残ったような気も。

でも、味見できてヨシとしよう。

 

レモンの半分ミルフィーユ的なものは、下の台座のクッキーの酸味がかなりレモンって感じで、甘いクリームとマッチしてた。これもなかなかの美味。