40歳からの新しい体験

2015年11月から約1年間の旅の記録とその後、初めての経験を記録

day122 アンティグアでスペイン語を学ぶ

これまで、

ペルー→ボリビア→アルゼンチン→パラグアイ→ブラジル→アルゼンチン→キューバ→メキシコ→グアテマラ

と南米と中米を旅して来ました。

 

極端に治安を気にして、ペルー、ボリビアだけで短期で中南米を終えようとしていたビビり夫婦でした数えてみると結構な国の数です。

南米は広い。そして、人が親切。それは確か。それが長期にさせたのでしょうか。。。

やはり、旅が長くなるにつれて必要になったのがスペイン語中南米に来る前にスペインなどの南欧にも滞在したので、見事ラテンの国ばかり旅をして来たが、英語が通じない国ばかり。彼らは全く英語がダメな人、聞く方のはできるけれど話すのができない人、片言だったらできる人そんな人ばかり。ヨーロッパでは欧米人は英語ができると勝手な思い込みをしていたので、英語=世界の共通語という感覚は脆く崩れ去りました。

そういえば、グラナダアルハンブラ宮殿のチケット購入の行列でお話ししたスペイン語母語)、フランス語(旦那さんがベルギー人)、英語と少しの日本語を操るメキシコ出身というご婦人にした「スペイン人はスペイン語しか話さないから大変」というぐうたら日本人の愚痴に、

スペイン語は多くの国で話されている国際言語よ。あなたが学ばなくては。」

と英語で返され、そうだやってみようと思ったのでした。

旅の最中にやってみたかったことのひとつ、それは「学校に通ってみる」ということ。

スペイン語はその格好の対象で、短期で通うことにしました。

 

 

■ペルー アレキパスペイン語学校へ行った話

少し遡ること、南米に入って3週間くらい経った、2016年6月末のこと。

一週間だけペルーのアレキパで妻の麻と一緒にスペイン語学校へ通いました。

 

中南米には気軽に通える学校が案外多いと知ったのはこちらに来てからで、ネットで調べると滞在していた宿の歩いて5分の距離に日本人も通うという学校がありました。

その名もはROCIO LANGUAGE CLASES。きれいなコロニアルな雰囲気の漂うアパートと思われる建物の一階です。何の連絡せずに直接行ってみたけれど、優しい女性校長のロシオさんと英語でこちらの意思を伝えるとすぐに申込できました。他にも欧米人や日本人も通っているようで雰囲気もいい感じ。

 

我々が申し込んだのは、

週20時間の生徒2人対先生1人のコース。

授業料は2人で655ソレス(20,000円)ほど。

日本と比べるとかなり安く、時間や日時も調整できて、とても気軽に通えます。

 

そこで学んだのが基礎の基礎。挨拶、数字、疑問文、単語などなど。学校が準備しているテキストを使って進む。先生は若い現地在住のキレイな女性アナ。

英語も堪能な彼女に英語でスペイン語を丁寧に教えてもらえ、おかげで細かいニュアンスも理解することができました。

 

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月曜日から金曜日の午前中5日間、1日4時間。休憩がほとんどなくぶっ続けでの授業はハード。アナも若い割に真面目で4時間ひたすら授業をしてくれました。感謝してます。

ここで学んだことでこの後の旅は幾分楽になりました。たった1週間では会話までは無理だけれど、わかる単語が増えたので旅が楽になりました。一番は良かったのは、100以上の数字の言い方。そして、その後多用した「ノ アブロ エスパニョール(私はスペイン語を話しません。)」の2つ。学校で勉強したのに、スペイン語が話せませんだなんて、アナが聞いたら泣くかも。

 

 

■アンティグア スペイン語学校のこと

そして、あれから約1ヶ月半。

ほぼ10以上の数字すらもいい感じに忘れてしまった頃、アンティグアでも通うことにしました。

アンティグアは小さな町にたくさんのスペイン語学校があり、しかも授業料も安いということで、いわば中南米を旅する人達がここでスペイン語を身につけてから南米へ南下していくという最初の地のようなところだと前から知ってました。

本当ならば最初にここで通ってみたかったのですが、順番が変わってしまいました。

そして、ここで通ったのが、アタバルという日本人向けのスペイン語学校。ここにも、何の連絡もせず直接行って申し込みをしてきました。午前と午後に授業の時間があり、午前が人気のようで、午後しか空いておらず午後からの授業となったのでした。

 

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我々が申し込んだのは、

1日4時間の午後の授業(14:00-18:00 30分の休憩も含む)。

生徒2人対先生1人のコース。

授業料は2人で128米ドル(13,000円)ほど。

日本と比べるとかなり安い上、アレキパよりもさらに安い。

ほぼ生徒は日本人ばかりで、時期によっては先生が足りなくなるときもあるそうでそういう時は、断られてしまうこともあるようです。とてもいい学校です。

担当の先生のヤケリンもとてもキレイで優しい先生でした。多少のスペイン語の基本とヤケリンの英語のおかげでスムーズに授業は進みましたが、英語も基本もできていないと辞書を使ったりしながらの進行になるのでかなりペースが遅くなるらしいです。

そして学校では用意してくれているコーヒーも無料で飲めます。香ばしい匂いがいい感じです。

ここで学んだのはアレキパで学んだことの復習という感じの内容でしたが、動詞をたくさん習い、旅や日常会話に使えそうな言葉もいろいろ教えてもらい、通ってとてもよかったと思えるものとなりました。

 

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そして、実は、何といってもこの学校を選んだのは以前読んだ本の影響でした。

女優 片桐はいりさんが書いた「グアテマラの弟」というエッセイのそのグアテマラの弟さんご夫妻が経営している学校です。何年か前にこのエッセイを読んで、アンティグアという街、そしてスペイン語学校があるという知識はこの本から得ました。エッセイもとてもおもしろくて、アンティグアに来る直前までKindleで読み直してました。そのためか、この学校に勝手ながら親近感を持ってしまっていました。それに、入学申し込み時に親御さんが仙台出身というお話を聞いて、日本では仙台住んでいる我々はさらに親近感が湧いたのでした。

 

片桐さんもしかり、エッセイに登場するペトラさん、学校の雰囲気、アンティグアの街の雰囲気、本に登場する場にいれるのはなんとも不思議な体験でした。エッセイが書かれてから10年ほど時が過ぎているので、実際の現在のアンティグアの印象は本とは少し異なった感じでかなり「観光地」という雰囲気になっていました。

それと、本の中でも紹介されている「日曜食堂」という名で日曜限定で定食をご夫婦で今も出されているそうで、そちらも頂いてきました。ちょうど先週まで日本へ帰国されていてお休みしていたらしいですが、久々の食堂復活ということでありつくことができました。メニューは「豚の生姜焼き」25ケツアール。授業料は安いけれど、食べ物の物価が比較的高いアンティグアでこの値段は嬉しすぎる食事でした。美味しかった〜。今週はエビチリだったようですが、移動するので食べられませんでした。

 

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結局、ペルーで5日間、グアテマラで5日間、計10日間スペイン語を学びました。

これって留学?

学校に通ったことはもちろん旅に役に立ちますが、結局、滞在したスペインでも南米のどの国でも、知っている簡単なスペイン語の単語と英単語、最終的にはジェスチャーと勘を駆使してなんとか乗り切れたのも事実。

案外、「オラ(こんにちは)」「クアント クエスタ?(いくらですか」「バーニョ?(トイレはどこ?)」とあと100くらいまでの数え方をなんとなく覚えていれば、旅ではそうそう困らないものです。

 

旅に何らかのエッセンスを加えると一味違ったものになるのでいい経験になりました。せっかく習ったので、スペイン語は少し続けたいと思います。

 

そして、問題は英語

英語にはある程度自信があったものの、中南米に入ると、英語ができない人が多いので、初めから英語で話しかけることはしないので会話の初めはしどろもどろ。相手が英語が話せることがわかってホッとすることもたまにありますが、大抵、店やレストランでは拙いスペイン語で突入その後?という顔をしていると英語に切り替えられたりするので、いつの間にか自分の中の外国語=英語の図式が崩れてきました。そんなことも相まって英語を使うことがほぼなくなってしまい、英語力もだんだんと衰えてきています。

話せない、聞き取れないそんな症状がでています。

次は短期英語留学でも・・・・